メールでの言葉使いについていろいろと調べていたところ、「了解しました」という言葉が、
目上の人や上司への返事として失礼にあたる、という説を主張しているブログやネット記事をいくつか目にした。
普段からこの言葉をよく使っているためか、妙に違和感を覚えたので、気になって本当かどうか調べてみた。
結果、どうやら失礼にあたる、というのは全く根拠がない主張であるようだ。
辞書には上下関係を伴う意味は書いていない
「了解」と言う言葉が、目上の人への返答として失礼だと断じたあるブログの主張では、その理由として、「了解」は「許可を与える」という意味だから失礼だ、と説明されていた。
だが、「了解」という言葉に使われている文字にそういった意味はないし、言葉的にもそのような印象は全くない。
そのため、まずは言葉の正しい意味を確認しようと思い、オンライン辞書を調べてみたところ、言葉の意味としては次のように説明されていた。
りょう かい [0]れう-【了解】・りやう-【諒▼解】
三省堂「大辞林」より引用
① 事情を思いやって納得すること。
理解すること。のみこむこと。
了承。領解。領会。
「事情を-する」 「 -できない」
② 無線などの通信で、
通信内容を受け取ったことを表す語。
「『ただちに行動を開始せよ』『-』」
つまり、「理解すること」を表す言葉であったり、単なる返事程度の意味しか持っていないようで、とくに上下関係については言及もなかった。
それどころか、記載された用例に、下された命令への返答というのがあった。
英訳でも承諾という意味の言葉になる
英語に訳した場合も、「了解」は「理解」という意味の「understand」や、「承諾」という意味のconsent、agreementに変わる
つまり、「了解」は英訳においても、「理解した」「承諾した」という、単なる返事と解釈されている模様。
言葉としてはむしろ適切
辞書に記載されていた意味や用例からみても、了解という言葉に「許可を与える」などという意味はなかった。
これはつまり、目上に対する言葉として失礼にあたるという説に、全く根拠がない、ということでもある。
それどころか、確認した意味からすると、指示への返答としてはむしろ適切な言葉であるともいえる。
より適切なのは「承知しました」
たいていの場合、「了解」+「しました(致しました)」は丁寧語と理解されているようなのだが、同じ意味である「承知いたしました」は謙譲語と捉えられているようだ。
このため、同じ組織や社内での返答ならば「了解致しました」で全く問題ないが、顧客への返答の場合には「承知いたしました」の方がより適切な返しになるだろう。
まとめ
「了解しました」が失礼にあたるという説が一部で流布されているようだが、ほぼ俗説レベルの話だと考えてよさそう。
だけど、ビジネスシーンでは「承知いたしました」のほうがより丁寧な言い回しとなるので、相手によってはこちらを使ったほうが無難。


