文章で何かを伝えたいときには、
繰り返しのテクニックを使うと
説得力を何倍にも高めることができます、という話。
単純接触効果は言葉や文章でも起こる
単純接触効果という言葉を、聞いたことはないでしょうか?
特定の人と頻繁に顔を合わせてると
信頼度や親密度が増すっていう効果なのですが、
実は文章でも似たような効果があるんだそうです。
文章では同じ意味の内容を何度も繰り返すことで
伝えようとしている事柄への説得力が増すというのです。
このことは社会心理学の実験でも立証されていて、
ある民事裁判において、陪審員に対し
被告が無罪であるという証明についての説得力を調べた結果、
一度も繰り返しを使わなかった場合に比べて
- 3回繰り返しを行った場合は46%、
- 10回繰り返した行った場合は82%
も説得力が向上したとのだとか。
これはなかなかすごい効果ではないでしょうか。
繰り返すのは言葉ではなく意味や感情
ただ、繰り返すにもポイントがあって、
まったく同じ言葉を繰り返しただけ場合は、
逆に説得力が下がってしまうこともわかっています。
繰り返す場合は、同じ言葉はできるだけ避けて、
同じ意味や感情表現を別の言い回しで使うのが効果的
なのだそうですよ。
例えば、
秋の登山は気持ちがいい。
という文があったとします。
これだけだと、ただの感想になってしまい、
読む人の共感も興味もなかなか得られません。
そこで、この文に繰り返しのテクニックを使って
文章を追加してみることにします。
秋の登山は気持ちがいい。
紅葉で色づく木々を眺めながら、
山道を一歩一歩進んでいくのは
移り行く季節を肌で感じられ、気分が晴れやかになる。
頂上から眺める色づいた山肌も
何度見ても新鮮で、毎回違った感動を覚える。
きっと来年の秋も、私は山に登っているだろう。
新しい感動に出会うために。
いかがでしょうか?
単純に「秋の登山は気持ちがいい」とだけ説明されるよりも
情景が目に映るようで、ぐっと興味をそそられませんでしたか?
実は上の文章はすべて一行目の「秋の登山は気持ちがいい」を
言葉や感情表現を変えて何度も説明しているだけの文章なんです。
秋の登山は気持ちがいい。 …(伝えたいこと) 紅葉で色づく木々を眺めながら、 山道を一歩一歩進んでいくのは 移り行く季節を肌で感じられ、気分も晴れやかになる。 …(繰り返し1) 頂上から眺める色づいた山肌も 何度見ても新鮮で、毎回違った感動を覚える。 …(繰り返し2) きっと来年の秋も、私は山に登っているだろう。 新しい感動に出会うために。 …(繰り返し3)
このように「伝えたいこと」の意味を残しつつ
違った視点や切り口などで表現し直した文章を繰り返すだけで
格段に説得力のある文章に作り替えることができるんです。
まとめ
文章の説得力を上げたいのであれば、
同じ意味や感情表現を別の言い回しで何度も繰り返し伝えましょう





