新しいことに挑戦してみよう!と思っていろいろ始めても、
いつも3日坊主でなかなか続かないんだよね。。。
そんな人にぜひ読んでほしい1冊です。
この本からは次のような知識や気づきが得られます。
- ダイエットやトレーニング、勉強などが長続きしない原因はなにか
- 悪い習慣をなくし、よい習慣を作り出す具体的な方法
- 人生が変わるきっかけ
習慣とは「人生を通して役立つ最強のスキル」である
本書の著者である吉井氏は、習慣形成コンサルタントとして15年に渡り多くの人の習慣形成をサポートしてきた、まさに習慣形成のプロフェッショナル。
これまでにのべ5万人もの人に習慣の作り方を教えてきた実績があるそうです。
吉井氏 は本書において「習慣とは『人生を通して役立つ最強のスキル』である」と語ります。
また、習慣を作るのに能力や資質、ましてや根性論なども一切不要であるとのこと。
習慣を変えれば人生が変わる
『習慣を変えれば人生が変わる』とは、本書の中で表現を変えながら繰り返し述べられているメッセージです。つまりは著者が最も伝えたいメッセージなのだと思います。
本当に習慣を変えるだけで人生が変わるのか?と思ってしまいますが、実は著者である吉井氏自身も習慣の力によって人生を変えることに成功した1人なのだとか。
かつてギャンブルにはまってしまったり、20代で起業したものの事業に失敗し借金を抱えたりと、人生に行き詰まりを感じていたときに、知人に紹介されて参加した研修で、習慣の力を目の当たりにしたそうです。
そして習慣をコントロールすることで自らを変え、今では多くの人に習慣化のテクニックを教えるという立場にまでなったというのですから、これは信憑性がありそう。
脳が楽しいと感じることならば習慣化できる
では、「続く習慣」と「続かない習慣」は、一体何が違うのでしょうか。
本では『続く習慣と続かない習慣の違いは、脳が楽しいと感じるかどうかにかかっている』と解説されています。
これは人の脳のうち、主に感情をつかさどる扁桃核という部位の働きが関係しているとのこと。
人は、「好き」「楽しい」などと感じか物事には自ら接近をしていき、逆に「嫌い」「退屈」と感じたものからは遠ざかろうとする傾向があります。
このような脳の仕組みがあるために、人は基本的に楽しいと感じたものしか長続きしないのだということです。
確かに、面倒と感じてしまうこととか、やっていてもつらいと感じることとかって、なかなか継続できませんよね。
また、本では扁桃核が何をもって「快・不快」を判断しているのか、といった点も少し掘り下げて説明されています。
この部分については、「悪い習慣がなかなかやめられない理由」にも繋がってきますので、禁煙が続かない人や、ダイエットを始めても、いつも甘いものの誘惑に負けて挫折してしまう人は、一見の価値ありです。
意思が弱い人でも習慣を作り出すことはできる
習慣によって人生を変えたいのなら、まずは小さな習慣からはじめるとよいとのこと。
初期の段階で重要なのは、「自分で決めた約束を守ることができた」という実績なのだそうです。
何か1つでも続けられたという記憶が増えれば、別の何かをやろうとした時にも「自分はできる!」と思えるようになり、いつの間にか人生が大きく変わっていくとのことです。
また、きちんと継続する習慣にするためには、行動のハードルをできるだけ下げるようにすることも大事だと説明されています。
行動のハードルをできるだけ下げるという方法については、他の習慣に関する書籍でも目にしたことのある内容ですし、私も軽い運動を習慣にしていた頃に実践していた経験があるので納得。
読了した感想/まとめ
脳機能に着目して、脳に不快と感じさせないように習慣を形成していくという考え方については、なるほど、と思いました。
しかし、第5章の「早起き」を習慣化する方法に関しては、結果として一日のスケジュール全体を決めるような話となってしまっており、むしろ習慣化のハードルが上がってしまっているように思えます。
個人的にはこの部分は他との一貫性がないんじゃないかな、という印象を受けました。
ただ全体としては、なるべく小さい行動を目標とする、など、一般的に知られていることも含めて、習慣化のコツや挫折しないための秘訣などが、一つ一つ事例を交えて丁寧に説明されていて、かつそれぞれが2~3分で読める程度の短い分量に区切られているため、わりとサクサク読めてしまう感じです。
ものごとを習慣化する具体的な実践方法が気になる方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。
きっと自分を変えるきっかけに出会えますよ。
こちらの本はAudibleでも聴けます。
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